反り腰・姿勢矯正

私たち人間の体は、日常生活での動作、仕事、癖などで、いつの間にか偏った体の使い方をして左右・前後のバランスが崩れていきます。

特に人間の日常生活でゆがみやすいのは「骨盤」、「上部胸椎（＝背中）」、「第一頸椎（＝首）」の3か所です。

上半身のゆがみによる多くのお悩みは、慢性的な首・肩のコリ、頭痛、背中のハリ、慢性的な腰痛、繰り返すギックリ腰などですが、

●しびれ、むくみ、冷え性

●お腹、お尻などの体型が崩れる

●基礎代謝が悪くなる、疲れが取れにくくなる

など、様々な不調をもたらしてしまいます。

この歪みを整えて、健康的な体を取り戻すことで、

自然治癒力もUP！

慢性的な痛みの根本的な改善にもつながります！

「反り腰」とは、その言葉の通り「反ってしまった腰」をさします。

女性に多く見られる症状ですが、自分が反り腰かは簡単にチェックする方法があります。

まず、仰向けに膝を伸ばして寝てみて下さい。

①寝ていると腰が痛くなる。（仰向けには寝ていられない）

②膝を伸ばした状態と立てた状態を比べると、「膝を立てた」方が楽。

③膝を伸ばした状態で腰に手を当てると、床と腰の間に手が入るすき間がある

上記３つのうち１つでも当てはまるのであれば、「反り腰」です。特に①が当てはまる方はゆがみが強い可能性があります。

では、この「反り腰」何が原因で、何が良くないのでしょうか？

人間の背中はゆるやかなS字カーブを描いており、このカーブが歩行時の衝撃を吸収してくれます。しかし、「反り腰」はこのカーブが強くなりすぎた状態の為、衝撃を吸収できないだけでなく、腰から背中にかけての筋肉を過度に緊張させることになるため、慢性的な腰痛に悩まされる方が非常に多くいます。

当院にも腰痛の治療にお越しになる方が多くいますが、チェックすると「反り腰」だという方が多く、自覚している方が少ないのも現状です。また、自覚していてもそれが腰痛の原因だと気づいている方が少ないのも事実です。腰痛はマッサージで症状を改善することが出来ますが、反り腰という背骨のゆがみを取り除かない限り、繰り返す腰痛に悩まされることになります。

さらに、反り腰は骨盤が前傾になるため、下っ腹がポッコリ出てしまったり、お尻が突き出るなど体型崩れも引き起こしてしまいます。

「反り腰」はお腹と背中の筋肉バランスも関係するため、腹筋・背筋の相互が適度な筋力を保つことも大切です。

”猫背にならないよう、胸を張って姿勢を良くしている”つもりが、実は”腰を沿っているだけ”という、自分が反り腰だと認識していない方が多いので、気になる方はぜひ上記の方法でチェックしてみて下さい！

反り腰は、体のアチコチに痛みをもたらす要因となるだけでなく、美容的な悪さにもつながってしまいます。

１．痛み

• 腰痛
  ​…背中側の筋肉を使いすぎてしまうので、腹筋と背筋の筋肉バランスが崩れ、腰痛を引き起こします。そもそも「反り腰」とは腰のゆがみなので、腰へ悪影響なのは言うまでもありません。

• 股関節痛
  …反り腰だと、太ももの前側の筋肉が硬くなり、内側にねじれて固まってしまいます。そのため股関節を広げにくく動かしずらくなるため、ちょっとした動きで痛みを感じるようになります。

• 外反母趾、足裏の痛み
  …反り腰の方は、つま先が外側に向き、膝が内側に入ってしまう歩き方をする方が多くいます。この歩き方を長年していると、外反母趾、巻き爪、足底筋膜炎、ハンマートゥ、シンスプリント、モートン病、アキレス腱炎などになりやすくなります。

• 妊娠による反り腰からくる産後太り、腰痛
  …妊娠後期になるとお腹が前にせり出してくるため大きなおなかを支える姿勢が反り腰になりやすくなります。出産後の授乳の姿勢、抱っこ、沐浴などの姿勢が反り腰を定着させてしまい、体型が戻らない、妊娠前のズボンが履けない、常に腰が痛いなどのお悩みを抱えている方が多くいます。

２．美容面

• ポッコリお腹
  …反り腰により背中の筋肉が硬くなる一方、お腹の筋肉は緩んでしまいます。この腹圧の低下がポッコリお腹にさせてしまい、ひどくなると内臓が下がりちょっとやそっとじゃ改善できない深刻なポッコリお腹になってしまいます。

• 出っ尻
  …腰が反ってしまうと、自然にお尻は突き出てしまいまうので、反り腰と出っ尻はセットのことが多いです。具体的にはお尻の両側の下の骨が後ろ側に出っ張ってっしまうことにより起こります。出っ尻は特にヒールを履く若い女性に多くみられます。

• 垂れ尻
  …お腹の筋力が低下してしまうと、お尻の筋肉にも力が入りにくくなるため、お尻が垂れてしまいます。「キュッと引き締まったお尻」とは真逆なので、垂れたお尻は大きく見えてキレイなスタイルでないことは言うまでもありません。

• 太ももが太い
  …太ももの太さは骨盤の傾き（歪み）が関係しています。反り腰になってしまうと自然と前側の太ももを使う傾向にあるため、過度に筋肉を働かせることで太くなってしまいます。

• O脚X脚
  …反り腰の方はXO脚が多いのも特徴です。太ももが内側に入ることでひざ下はO脚になってしまうというものです。骨盤の外側と膝下の外側が外へ出っ張ってくるため、気にされて来院される女性も多くいます。

このように、反り腰は「体に起こりうる痛み」だけでなく「外見などの美容面」でも多くの悪影響を及ぼします。

また、この悪影響は１つにとどまらず、２つ３つと増えていく恐れもありますので、少しでも気になる症状などがある方は、早めにケアし、この悪循環を断ち切ってください！